Tokyo Street Count 2016-
「東京ストリートカウント」とは
「東京ストリートカウント」(通称ストカン)は、東京都内のいくつかの区市を対象とし、終電後の夜間路上ホームレス人口を、市民の力で調べる調査です。東京都による「ホームレスの実態に関する概数調査(昼間実施)」の時期に合わせ、2016年1月に第一回のカウントを渋谷区・新宿区・豊島区の3区で実施しました。
東京都では、夏季(8月)と冬季(1月)の年2回、都内における路上生活者数を把握するために、「ホームレスの実態に関する概数調査」を実施しています。都による概数調査は、公園や道路、河川、駅舎などの施設管理者が昼間に目視できる路上生活者を数えており、現状ではこの調査の結果が様々な行政計画を立てる上での基礎情報となっています。
しかし、昼間の概数調査では、河川など定住的にいる路上生活者の方々の数を把握することはできても、夜間の、特に終電以降に路上に出てくる人々がどれくらいいるのかは把握できていません。そのため、東京都による概数調査を補完し、より実態に即した政策や支援活動を行うための一助となるよう、私たちは夜間の路上生活者人口を調べる「東京ストリートカウント」を企画・実施しています。
また、本活動が始まった当初、東京では2020年にオリンピック・パラリンピックが開催される予定でした。過去のオリパラ開催都市の一部では、対外的な見栄えのため、都市からホームレスの人々を追い出したり、大会期間中だけシェルターや刑務所の中に入れるといった動きが見られました。一方で、国際的な大規模イベントの実施を契機として、ホームレス支援を充実させようと新たな運動や政策、セクター間の協働などにもつながった事例もあります。
こうした背景を受け、私たちはオリパラを機に東京全体がホームレス問題に本気で取り組むためのアクションが必要だと考えました。この新たなアクションの一つとして、またホームレスの実態把握に向けた第一歩として、東京都の行う概数調査と並行するかたちで深夜のストリートカウントを実施してきました。
「東京ストリートカウント」報告一覧
記者会見を都庁記者クラブにて、これまでに実施した東京ストリートカウントの結果・推計の報告と、2020東京オリンピック・パラリンピックレガシーに向けた提言を行いました。
2017年5月
これまで調査を重ねてきた山手線沿線の11区にて総勢200名のボランティアの方と共にストリートカウントを実施しました。調査結果の速報値を掲載しています。
2017年9月
2016年冬期路上生活者概数調査(東京都実施)の結果を受けて
東京都による路上生活者概数調査の結果が2016年4月に公表されたことを受けて、2016ストリートカウントとの比較を行いました。
2016年6月
ARCHが2016年1月に実施した「東京ストリートカウント」の結果を報告し、五輪・パラ五輪に向けた東京のホームレス支援の展望について提案します。
2016年4月
渋谷区・新宿区・豊島区の夜間路上ホームレス人口の調査を、多くの市民ボランティアや支援団体の方の協力を得て2016年1月に実施しました。調査結果の速報値も掲載しています。
2016年1月